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モンペはパンじゃないけどポテトの入った惣菜パンが美味しい

登場キャラ:アンチモン(モノ)、フラック、ディゼ、リス

「系統樹の行き詰まり、或いは進化のし損ね」



「ドゥー、モノおなかすいた」
ばさばさ、たっぷり余ったフードの袖は埃を舞い上げながら踊る。
アンチモンは先ほど空腹によって昼寝から起こされたばかり。
室内には自分と、しましまのとんがり帽子しか居なかった。
ディゼとリスを探したが、昼寝の前に買い物へ送り出したことを思い出す。

数秒経っても、空腹の訴えに対する返答はない。


「出かけてきてもいい?」
「駄目だ」
聞こえていないわけでは無いらしい。自分の言葉を無視されるのはいつものことだ。
フラックは帽子の飾り石を一つ一つ丁寧に磨いていた。フラックはあの帽子をとても大事にしている。口が寂しかったのであの石を舐めたら、厳しい折檻をくらった事を思い出す。
アンチモンはフラックのことが嫌いだ。いつも自分にそっけないし冷たいし、酷いことを言う。
しかし自分で空腹を解決できる能は、まだ無かった。


「何か食べたいよ」
再三の要求。
「食べなくても死なないだろう」
取り付く島は沈んでいるようだ。

「ドゥはけちだね」
「その呼び方はやめろ、癪に障る」

「もう少し優しくできませんか、ジューさん」
「……保護者は貴方だ、私じゃない」
「わっおかえり、ディゼ!」

買い物へ出ていたディゼとリスの帰宅。
飛び込むアンチモンをディゼは優しく迎え入れる。その後ろではリスが大荷物を抱えてよろけていた。

「一緒に生活しているのにその仕打ちはあんまりじゃないですか?」
「衣食住は提供している、そいつのミスも私がリカバーしている、文句をつけられる理由がわからない」
「あはは、しょうがないよフラック ディゼはモンペだもん」
心底理解できないという顔のフラックに、リスが茶々を入れる。フラックはそのくだらない概念に軽く舌を打ち、帽子の手入れに戻った。


「モンペって何?」
「リス!モノに余計なこと教えないでください」
「モノには言ってない!そういうところがモンペなんだって」
「パン?おなかすいた~!」

もうがまんできないと言わんばかりに、アンチモンは袖を大きく動かして地団太を踏み始めた。
フードについた王冠が床に擦り傷をつけて転がり落ち、机の脚にぶつかって止まる。
ディゼは蒼白な顔でリスから買い物袋を奪い取ると、黒く平たいペレット食品を取り出した。ダークマターの成分をセミドライにしたもので、口に含むと一気に膨れ上がる。かさばらずお腹がいっぱいになるので、小さな子供のおやつにうってつけだった。

荷物を押し付けられていたリスはその仕打ちに抗議の声を上げるが、ディゼの思考にはもうモノしかないようだった。
丁寧に剥ぎ取られたアルミが花のように開く。
アンチモンは勢い良く、おやつを差し出すディゼの手ごと被りついた。
ディゼからは呻き声の一つも出ない。ただただ嬉しそうな顔をしていた。








「あ~やだねモンペって」
「足元、石鹸が落ちているぞ」
呆れながらも、散らばった荷物をまとめ始めるリス。
フラックは柔らかい布で石を磨いている。
角度によってターコイズとピンクに、あるいは紫に色を変える石は、布から覗くたびにより深みを増していく。

「大切なんだね、その帽子」
「はあ?」
不機嫌な声。

「めちゃくちゃ真剣だし、大切に扱ってるから」
「だったらなんだ」
「いや、何でもないよ、ドゥさん」
大きい舌打ち。

「嫌なんだ、ワドルドゥみたいで可愛いじゃん」
「……」
今度こそフラックは何の反応も示さない。


「(フラックも随分子供らしいよなあ)」
机に荷物を全て載せ、椅子の上で脱力する。
アンチモンがリスによじ登り始めた。
いつの間に、と少し驚くが、どうやらディゼが水を汲みにいっているらしい。
遊べと言う事なのだろう、しかし買い物帰りにそんな体力を求められては困る。
このまま押しのけてしまってもいいが、そうすればディゼがきゃんきゃんと騒ぎ出すだろう。
面倒くさい光景がありありと浮かぶ。


あーもう、ガキばっか!


その叫びは、アンチモンのせいでよろけた椅子が盛大に倒れた音と衝撃で掻き消えた。

ポップコーンの缶はストライプで可愛い

登場キャラ:リス、ラメンテ



リスは悩んでいた。
悩みの先には色とりどりのリボン。
尾羽を束ねているヒモが擦り切れてきたので、買い換えようと手芸屋に立ち寄ったのが2時間前。自分の身なりに大いに気を遣う質のリスにとっては重大な問題である。教区で1番大きな手芸店は賑わっており、幸い店員に不審な目をされることは無かった。


リスは悩んでいた。
今使っている赤い細幅のリボンと同じものを買うか、気分転換にまったく違うものを買うか。帽子のリボンと色味を合わせるのなら赤が無難なのだが、最近の麗らかな日差しには強すぎる気がする。では何色にするか?そこからは目があっちへこっちへ、収拾がつかなくなってしまったのだった。


リスは悩んでいた。
青では落ち着きが過ぎる。黄色では水色の尾羽との兼ね合いが悪い。緑ではリボンが沈んでしまう。紫も同様。黒は秋に回したいし、白というほど清楚でもない。柄は無地が良い、これ以上柄物を身に着けてはうるさくなる。幅広のものも捨てがたいが、なんとなく合わない気がする。


リスは悩んでいた。



・・・



かごに入れられたのは白いチュールが幾らか重ねられたシュシュ。
プレゼント用ですか、と聞かれたのでラッピングをお願いした。袋を閉じたのは臙脂のリボンだった。丁寧な結び目はうねり、艶を形作る。
ドアの開閉音を背に歩道に出る。地面の照り返しが思いのほか眩しくて、リスは目を細めた。

坂道を上って帰路に。お昼過ぎということもあって、飲食店はどこも繁盛していた。空腹感はあまりない。腹に入れるならちゃんとしたもののほうが良い。
せっかく町に出てきたが、目的は果たしたし、そのまま帰ろうか。ウィングやジェットを使うには誰かとぶつかりすぎるので、もう少し開けた場所を探す。確かこの先に噴水広場があったから――



きょろ、とあたりを見回したリスの視界に一つのワゴンが飛び込んでくる。
ワゴンに取り付けられたガラスの炉の中で、白いモノがぽこぽこ跳ねる。白いものがキャラメル色やピンク色、黄色に彩られて、良いにおいを漂わせている。子供がきゃいきゃいと嬉しそうな声をあげてワゴンに群がっている。買うことが叶わないそれを恨めしそうに、あるいは単に目を輝かせて。


あー、と気の抜けた声を出して、しばらくワゴンを凝視した。


リスは悩んでいた。
4割引きのポップが非常に魅力的だったが、それでも高価なそれを買えるほどのお金は残っていなかった。リスに気付いた店主が良い笑顔で試食を進めてくる。
これほどの高級品を試食させてくれるなんて!受け入れてしまったら流石に後には引けなくなるだろう。甘い、香ばしい、豊かなにおいが誘ってくる。


リスは悩んでいた。



・・・



「気前が良い店主だった」
「僕ピンク色食べたい」
「これ合成香料じゃないんだってー 古いのを貰ったから安くしたんだってさ」
「で、そのポップコーン、食べさせてくれないの?」
「ラメンテさんならいくらでも買えるでしょ」
「君のお小遣いは僕から出てるんだけど、そこんとこどう思う?」
「貰ったらボクのものだし」

「あー…ほら、御託はいいからよこせよ」
「そっちがラズベリーで、こっちがキャラメル味ね」
「え、しょっぱいの無いの?」
「塩味は家でも作れるしさあ」
「市販のトウモロコシの種なんて、逆に高級品じゃないか?」
「あ、そう?トウモロコシって安い印象あって」
「なんかズレてるよねそういうところ……あ、ピンク色美味しい やばい」
「ねーっ 一番美味しかった」

「リボンもピンクにすれば良かったんじゃない?」
「うわ、そういう事言う?いいじゃん白」
「白のふわふわに赤いリボン重ねるとか、可愛らしすぎ~」
「帽子にハートつけた奴がよく言うよ」
「え、そういう事言う……」
「うっわもしかして傷ついた?めんどくさ~い」
「いや別に・・いやでもさあ……そういうのさあ……」

「文句あるならポップコーン返せよ~」
「……無い、次キャラメルとって」

オリカビ活動をなされている方に50の質問

オリカビ活動をなされている方に50の質問」さんから

問1
貴方のお名前(HN)を教えてください。

なかつ です

問2
軽く自己紹介をして下さい。

ツイッターで落書きばかり投げてます

問3
ありがとうございます。オリカビはいつ知りましたか?

小学生高学年

問4
何処でオリカビを知りましたか?

カービィで話作ってたら色々オプションつけた挙句オリカビになってましたが、それがオリカビという存在だというのを知ったのは小さな小さな緑の国というサイトさんだったと思います

問5
いつからオリカビ活動をし始めましたか?

小学6年生~中1くらいだと思います

問6
そのきっかけを教えてください。

覚えてませんが多分姉がサイト作ってたのでその影響です

問7
貴方自身のオリカビ暦はどの位ですか?

10年位

問8
オリカビサイトやブログ、Twitterなどはありますか?

作品倉庫、ツイッターがあります
3,4年前位までサイト持ちでしたが続きませんでした

問9
貴方のオリカビに原作「星のカービィ」の要素はありますか?

直接的にはありません
吸い込みコピーホバリング等の能力、丸い外見という雛形だけです 
⇒変更予定です

問10
貴方のオリカビの物語の世界観を教えて下さい。

球体(カービィ・ダークマター)以外の生命が居ません、人間は神様でしたが食べられました
神様が残したモノを拠点にして、球体たちは乏しい食料と外敵の悪霊達以外に不満もなく生きている世界です
球体はなんでも食べます

問11
物語のあらすじを教えて下さい。

死体が土壌を荒らしてもともと少ない食べ物が更に減る・悪霊とダークマターが襲ってきてその死体が増えるのでどうにかしたい世界で、死体と悪霊とダークマターをどうにかする団体の主に近衛兵が頑張る話です

問12
主人公は誰ですか?それともヒロインですか?

一番動きそうなのはタドリです 

ピュアすぎる少年キャラ

問13
貴方自身が一番気に入っているキャラを教えて下さい。

ルルイです
ベールが面倒ですが情報量が多いのでイラスト映えします
最近一番描いてるので手癖で描きやすいです
ecc.png
ふふん


問14
一番かっこいいと思うキャラを教えて下さい。

アガタです 気付けばイケメン枠になってましたがモチーフは女教官です
(男女のない世界ですが
situmonnagata.png
つよいぞーかっこいいぞー


問15
一番可愛いと思うキャラを教えて下さい。

造詣的にはハナカゴ
situmon1.png
にはってなんですか


問16
一番不憫だと思うキャラを教えて下さい。

名無しのストライプフード まだ名前決めて上げられていないので・・・・・
situmonnstripe.png
フードって難しい


問17
一番強いと思うキャラを教えて下さい。

アガタがとてもつよいはずです

問18
カップリングは考えている?有ったら代表的だと思うCPを挙げて下さい。

カップリングといえるのはアズマとハザメのみです
situmonnhazaazu.png
いちゃいちゃ


問19
これからそのような描写をしてゆく予定はありますか?恋は実りますか?

アズマは金魚なので最終的にハザメ(鮫)が食べてゴールインです
それはともかく実るといいですね
(当世界観では恋愛関係には独占欲と食欲の入り混じったものが該当します

問20
…過激な表現もいける?

食べます くんずほぐれつはないです

問21
自身の世界観特有の用語や設定はありますか?

死体=土壌汚染物質
幽霊=実体のない思考体、ある1つの種族という認識
どちらも恐怖の対象ではありません

吸い込みコピーホバリングは普通に使えます

人間の特徴(髪の毛や指)を持った球体は存在しません


問22
オリカビの名前、用語等の名前はどうやって考えていますか?

ノリです
最近イケイケの漢字名だと、つけた後の自分が読めないのでひらがなとカタカナで表記するようにしています

問23
デザインはどう考えていますか?

ふわっと・・
構造は実際に作れるように考えていますが多分作れないです

問24
つい使ってしまう等、好きなモチーフを教えて下さい。

ストライプ リボン フリルにレース ひらひら 帽子 

問25
設定やデザインにはこういう法則性がある等、決めている事があったら教えて下さい。

偉い奴は背中が隠れてます 中くらいは下半身が隠れてます
庶民は自由です
目の色だけは考えて決めてます

問26
描き分けはしますか?良ければそれぞれのコツ等、気を付けている事を教えて下さい。

目だけしてます
ニシキは瞳孔開き気味ですしハナカゴは瞳孔かいてません
situmonnme.png
これ以外で描くと誰おまになってしまうから、という理由だけ

問27
生き生きした球体を描くのは難しいですが、自分なりの描き方を教えて下さい。

全身が稼動域
本家大全にもあったんですが、ヒトの動きを球体に降ろす

問28
オリカビの擬人化はしますか?

します

問29
その理由を教えて下さい。

気を使わず自由に書ける人型キャラ
デザインの構造や詳細を分かりやすくするため

昔は得意ではないよ派だったんですが今は満喫してます


問30
擬人化をする際気を付けている事を教えて下さい。

人間が身につけるような形に装飾をいじります
羽等の人外表現は衣装に落とし込むとせりうさんがおっしゃっていたのですが、その表現方法にめちゃくちゃ感銘を受けました

問31
実は此処こうなってるんだよと、こっそり教えたい事を教えて下さい。

ダークマターは美味しくないです


問32
もし誰かに作品を作って貰ったり描いて貰えるならばウェルカムですか?

あーっお願いしますお願いします!見も蓋も外見もないですお願いします


問33
今まで作ってきたオリカビコンテンツで気に入っているものを教えて下さい。

前サイトでやっていた酸性雨という漫画は珍しく多いページ数だったのでそれが


問34
良かったら活動し始めの昔の作品を見せて下さい。

前のハードディスクぶっこわれたので余り残ってないんですよね
→2010あたりのものがありました
l.png
→2011くらいです みそカビ提出キャラ
o222.png



問35
これから描きたいと思うもの、作りたいと思うものを教えて下さい。

少しずつ文章を書いているので、世界観が明らかになるまでは続けていきたいです
次こそ話を終わらせてあげたいと思います

問36
好きなオリカビサイトはありますか?

mecycleさんはオリカビというジャンルでここまで表現していいんだ!となったサイトさんです

G!さんは完成度の高いイラストに、そのイラストと密度の変わらないド迫力の漫画と充実具合がとんでもないです

足音さんは実に個人的な話になりますが、私がオリカビ復帰のきっかけになったサイトさんで、創作キャラをこんなに楽しそうに描けるようになりたい!と思えるような作品で一杯です

問37
そのサイトの中で気に入っているコンテンツを教えて下さい。

「mecycleさん」
ユナレミズキリはやっぱり欠かせないのではないでしょうか
ガッチガチのドシリアス、なのにテンポの良さからスクロールする手が止まらない・・スペルさんがかっこいい!

「G!さん」
見習いミライとコドクの森はまじでやばいです ぱねーですとしか言葉が出なくなるくらい圧倒されます 先輩とミライ君がかわいいです
イラストの随所にちりばめられたデフォルメ絵は撫で繰り回したくなります

「足音さん」
クリスマス漫画を読んでカリマ君にきゅんきゅんしましょう
とりあえず全部読んで!どの漫画もキャラ同士の掛け合いが可愛らしくてほのぼのしてて時々シリアスでたまんねーです


問38
影響を受けた、また尊敬しているオリカビ活動をなされている方を教えて下さい。

上記3サイトさんです

問39
自分以外の方の好きなオリカビを教えて下さい。

スペルさんとヲヲッカさんとマクイーンさん(mecycle)
カリマ君とリライラックさん(足音)
エルナ様(ジャムのびんぞこ)
先輩とミライくん(G!)
アリスちゃんとレーヴァンス君(宝石ラヂオ)
リスイ君(Candela)
ホーエさん(くろいきもち)
ハルセくんとサロイックさん(無限軌道)
敬称略で失礼します+キリがなさそうなのでサイト持ちの方だけ

問40
企画には参加していますか?

おりおだ=ラメンテ
みんかび=ポース・タンプ
ECC =ルルイ、フラックドゥ
で参加させて頂いています 最近めっきりで申し訳ないです

問41
その企画を盛り上げる為のアピールをどうぞ。

楽しいです
・・・三阪さんが素晴らしい回答をなされているのでそちらを是非

問42
もし一人だけ現実に連れて来れるとしたら誰にしますか?

花屋組(ハナカゴ、トコバナ)が優しいし愉快なのでとても側に居てほしい
無題
オリカビ大全より
⇒一人だった!トコバナさん来てほしい

問43
逆に、(こいつは来たらヤバイ)と思うキャラは?

名無しのストライプフードくんです さされそう
にくい


問44
昔の自分に言いたい事があれば教えて下さい。

アンテナさんの管理人さんが今凄い

問45
貴方がオリカビ活動をしてきて良かった事を教えて下さい。

今まではサイトあっても交流なんてまるでしていなかったのですが、雲の上のあの方やあんな方まで仲良くしていただいて
それだけでなく初めてお会いする色んな素敵なオリカビ勢の方と出会えて、生きてて良かったです

問46
よければ苦労話もお話して頂けると嬉しいです。

あまり思いつかないです

問47
貴方が思い描くあの人に一言お願いします。

好きです!

問48
これからもオリカビ活動していきますか?意気込みをどうぞ。

のんびり気張らず長くやって生きたいです

問49
ご回答誠にありがとうございました。お疲れ様でした。宜しければ感想を教えて下さい。

楽しかったです

発禁図書「神の生物的構造についての諸考察~大きなものの建築様式から」

はじめに:全ての建築物は、神様の偉大さを讃えるため、その大きな心を表すため巨大に絢爛に建築されており、神様の姿形は一切関係ない事を本考察の結論とする


目次
 要旨
 第1章
 第2章
 第3章
 総括

要旨
 本考察は神話と「大きなもの」のみでしか存在を確認できない「神様」について、その身体構造を「大きなもの」の建築様式から推察し、また今日における我々の建築様式と比較し神の姿形を考察することを目的とする。


第1章 「大きなもの」 大聖堂及び大階段から

 本章では「大きなもの」についての定義、また比較的身近な大聖堂・大階段から考察を進めることとする。

 「大きなもの」とは、神様の遺したとされる幾つかの建築物群あるいはデータ、特定の地域であり、特に建築物群は今日の我々の想像力では到底思いつかない様な構造をしているのが共通した特徴となっている。現在まで確認されているのは大聖堂、大階段、大思想、大鉄塔、大舞台、大壁、大雨、そして大穿の計8つである。
 このうち我々の生活に密着して使用されているのは、教区の中枢となる大聖堂、海中の自治区と繋がる大階段の2つである。
 大聖堂とは、第1大陸の大壁に沿うように建築された巨大な建築物である。現在では教会がその活動の拠点とし、民間に開放されるのは極僅かな区域のみである。解放エリアは巨大なステンドグラスを飾り立てた礼拝堂程度であり、しかし市民の憩いの場ともなっている。本考察では、入手・観察可能な資料として開放エリアである礼拝堂及び玄関付近の様式について触れていくこととする。
 大階段とは、第1大陸と海中自治区とを繋ぐ白亜の階段のことを指す。階段といっても、我々が使用しているような規模のものではなく、前述した大聖堂がすっぽり収まるような巨大さを有する。1段1段に我々が十分にくつろぎ、ともすれば居住も可能であるほどのスペースがある。海中は荒れた海流により、星見上げでも移動は困難を極めるが、大階段上では海流が穏やかとなり、それ故海上と海中を繋ぐ唯一の移動手段とも称される。海流が変化している理由は諸説あるが、本考察では特別取り上げない事とする。本考察では、秘密裏に入手した文献及び星見上げから聞きえた情報、また現地へ向かっての観察を行った。

 第1節 大聖堂
 礼拝堂へ足を踏み入れるには、扉を2つ潜る必要がある。すなわち、大聖堂の敷地を囲う鉄柵につけられた扉と、大聖堂の正面入り口の2つである。鉄柵の高さは我々の体長の15倍程度である。柵の間隔は広く、我々が隙間から入り込むことは極めて容易であるが、そのような行為を行ったという者を見たことは無い。扉は鉄格子で、専門化いわく大胆ながらも堂々とした装飾が施されている。左右には兵士の詰め所と見張りが配置され、不審者が入り込まないよう監視を行っている。大聖堂入り口は、扉だけでなくその周囲にも目もくらむような細やかな装飾が隙間なく施された造りになっている(装飾については、大聖堂全体に施されているのだが)。材質は非常に硬い木か金属と推測され、頑丈な造りであり、恐らく侵入者を防ぐためか内側に何重もの鍵の後が確認された。鍵は何れも破壊されており、侵入者が外側から力尽くで扉を押し切ったものと考えられる。礼拝堂内にも扉が幾つか確認され、入り口よりは比較的小さいものであったが、鉄格子の扉と同程度の大きさであった。
 この2つの扉について、共通点はその巨大さである。球状生体の平均体長は20cm前後であり、近年の一般的な住居に取り付けられた扉の高さは体長の2.5倍の50cm、高くても100cm程度である(Fig.1)。しかし、大聖堂における扉は少なくともその3倍、300cm程度となり、大聖堂入り口に関しては500cmの高さを誇る。このことから、「神様」の体長は150cm~大きくても200cmの範囲であることが推測される(Fg.2)。
 ここで問題となるのは「神様」の体の形である。今日我々の用いている扉の横幅は体長の2倍、40cm程度が一般的である。仮に神様が我々と同じ球状の生命体であった場合、横幅は150×2=300cmとなり、扉の形は正方形に近くなるはずである。しかし、大聖堂に取り付けられた扉の横幅は100cm~200cmであり、その形も我々の使用している扉と同じく縦長の長方形である。この事は神様の体は我々の球状とは異なるものであり、恐らく縦に長い構造であることが推測できる(Fig.2 右側)。


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Fig.1 一般住居における扉と体躯の比較

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Fig.2 礼拝堂入り口(左)と大聖堂鉄格子(右)スケッチ、及び神の造形予想図


 第2節 大階段







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